きみの声を聞かせて




翌日



麻美の家から直接部活に行って、部室から出ると駐輪場にはいつものように翔矢くんが待ってくれていて



翔矢くんのところに駆けていくと、わたしたちは家に向かっての道を歩き出した。



「家まで送ったら、今日はちゃんと夏帆の母さんと話せよ」



その言葉にわたしはすぐに頷くことができなかった。



また、昨日のように心を貫くようなきつい言葉を言われてしまったらと思ったら……



家までの道もずっと遠くなって家になんか着かなくなってしまえばいいのにと思って、動かしていた自分の両足も重くなってくる。



「いつまでも千葉の家に泊まるわけにはいかないだろ。



帰って来ない夏帆に夏帆の父さんだって絶対に心配してる」



どんどん歩幅が狭くなってきて、歩くのが遅くなってきたわたしを翔矢くんは右手で自転車を持ちながら、左手はわたしの手首を掴みながら歩き続ける。