きみの声を聞かせて




そしてしばらくすると翔矢くんは『ああ、これから夏帆連れてくから頼んだ。今日は夏帆の話いっぱい聞いてくれ』と言って電話を切っていた。



状況が全然読めないわたしに対して、渚くんは『大丈夫そうだね。俺も一緒に夏帆ちゃんを送ってく』と言ってにこっと笑う。



「行くぞ」



と歩き出す翔矢くんの後をはーいと言いながらバスケットボールを地面につけながら歩く渚くん。



わたしはかばんを肩に背負い直すと、置いてかれないように二人の後を追う。



「明日から学校の授業なしで、バスケだけってまじ最高!」



「お前常にバスケのことばっかすぎだろ」



「それは翔矢に言われたくないね。翔矢だって朝から夜までバスケのことばっかじゃん」



「……うるせぇよ。俺は別にいいんだよ」



何だよ、その変な根拠は!と突っ込んでる渚くんと二人の会話に思わず笑みがこぼれる。



そんな二人の面白い会話を聞いてると、誰かの家の前に着いていた。