きみの声を聞かせて




「良かった……夏帆ちゃんといた」



いつもの翔矢くんだったらバカ!とか走らせんなよ!とか言ってくるのに



わたしを見てホッとしてるなんて……



なんだか泣きそうになった。



わたしにはこの人じゃないとだめだって思った。



それからわたしはスマホの画面に



今日のお母さんとあったこと



それで今日は家に帰りたくないこと



近所の人たちに、ちょっと前に学校で言われた時のように障害者って言われたこと



自分が喋れないことがもう辛くて嫌になったって言葉では済まないくらい一刻も速く元の自分に戻りたいこと



自分だけ喋れないのは別世界のようで、どこかに一人だけ閉じ込められてる気持ちになること



思い当たることはすべて二人に書いて伝えた。