きみの声を聞かせて




「さてと、俺も翔矢が来るまで隣に座ってよ」



渚くんはわたしの隣に座って、両足にバスケットボールを挟んでいた。



ボール持ってるってことはもしかしてこれから自主練しに行くつもりだったのかな。



引き止めちゃって悪いことしちゃった。



((ごめんね。自主練に行く途中だったのに))



「全然、むしろ俺は学校以外で夏帆ちゃんに会えてラッキー!



夏帆ちゃんは何も悪いとか、迷惑とか考えることないんだよ。



だってさ、人間誰だって人を頼りたくなる時ってあるでしょ?



そんな時に1人で抱え込んでてももっともっと辛い気持ちになるだけ。



だったら周りの友達を巻き込んだとしても、頼って気持ちを晴らした方がいい。



だって、友達はそういう存在でしょ」



にこっと笑いながら「ねっ?」と言う渚くん。