きみの声を聞かせて




レンタルしたスケート用の靴も履いて、靴ひもを結ぶと、先を歩く翔矢くんの後を着いて行く。



そして自動ドアの先はひんやりした空気が漂っていて、目の前には真っ白いスケートリンクが広がっていた。



ちょうどリンクの整備が終わったのか、周りの人たちはどんどん滑りに行っていて……。



「着込んでくればそこまで寒くないだろ?」



という翔矢くんの言葉にわたしはコクンと頷いた。



リンクに入ると、慣れた姿でサーっと滑り出す翔矢くん。



翔矢くんができるならわたしだって!と思って、真似をするように滑ってみたけど



バランスは上手く取れないし、怖いし、とてもじゃないけど手すりを持ちながらじゃないと滑れる状況じゃない。



スケート靴でコンコンとリンクを踏んでみると、当たり前だけどガチガチしてるから転んだら絶対痛い。



「何だよ、手すりなんか持ってたら滑れねぇじゃん」



わたしはフルフル首を振った。