きみの声を聞かせて




「悪い、待たせた。俺時間、間違えた?」



翔矢くんはコートの袖を捲って腕時計を確認している。



私服姿の翔矢くん初めて見た!



いつもの緩いバスケ姿とは全然違って、少し大人っぽい格好でかっこよく見える。



わたしは一瞬見惚れていたけど、すぐにブンブン横に首を振った。



今日はなんとなく自分が後から来るより、先にいて翔矢くんを待っていたかったから早く来ただけ。



午前中にあった部活も終わった瞬間、すぐに部室に行って着替えて家に帰ったくらいすっごく1人で楽しみにしてたからね!



「ならいいけど。じゃあ早速行くか」



コクンと大きくわたしは頷いた。



わたしたちは改札を抜けて、ちょうど来たスケート場の最寄駅に行く電車に乗った。