きみの声を聞かせて




Side 翔矢



【翔矢くんのことが好きです】



一瞬何が起きてるのか分からなくなった。



だってさ、俺は夏帆に避けてる理由を聞いたはずなのに



俺のこと好きって。



プリントを持つ手を微かに震えさせながら顔を隠す夏帆。



気持ちを聞いて嫌な気持ちには決してならなかった。



むしろ聞けて良かったというか、一時期渚のことが好きなのかと思っていたこともあったからホッとしてる自分もいる。



「これが俺から遠ざかってた理由?」



今回は敢えて避けてたって言葉を使わずに聞いてみた。