きみの声を聞かせて




わたしは手を合わせてごめんねと心の中で謝ると、またガラガラボールカゴを言わせながら器具庫に向かおうとした。



三歩くらい歩くと、後ろから「夏帆」と呼ぶ翔矢くんの声が聞こえた。



まだ何かあるのかな?と思って、後ろを振り返ると



翔矢くんは「夏帆、俺のこと避けてんの?」と言ってきた。



え……。



わたしが翔矢くんを避けてる?



確かに、前に比べたら翔矢くんと話したり、一緒にいる時間は格段に減った。



でもそれはわたしが意識しすぎて、翔矢くんの前でどんな顔をしたらいいのか、



翔矢くんの前にいたらドキドキが止まらなくなってどうしたらいいのか分からなってしまったから。



決して、避けてるつもりはない。