きみの声を聞かせて




足をアリーナとは逆に一歩向けた時。



「だから弱気になるなって言っただろ」



「夏帆ちゃーん!俺たち初戦突破してきたよー!」



その言葉を聞いて、顔を上げると目の前には渚くんと翔矢くんがいた。



どうしてここに……。



周りの部員たちも二人が来たことに気付いて「星くーん!」「木村くーん!」と声を掛けていて嬉しそうだ。



「次の試合、午後からだから応援に来たよ!



男子は隣のスポーツセンターだからね」



とにこっと笑う渚くん。



二人が応援に来てくれると思わなかったからすごく嬉しい。



弱気な気持ちもすーっと消えていくような気がした。