きみの声を聞かせて




わたし今、こんな周りから見ても分かるくらい緊張してるんだ……。



((緊張しすぎてやばい。ちゃんと演技できるかっていう不安も))



わたしはボールペンを持つ手が震えながらも麻美にやっとの思いで伝えた。



「緊張するよね……。ナレーターのような私でさえ緊張するもん!



きっと演技をする夏帆はもっとだよね」



「みんなー集合!開演前に円陣組むよ!」



ステージの中央にいた真奈美ちゃんが大きな声でみんなを呼んだ。



「行こっ!きっと少しは緊張和らぐよ!」



わたしはコクンと頷いた。



集まった子たちがステージに集まっていって隣の子たちと肩を組んでいて、わたしと麻美も輪の中に入った。



「みんな集まった?緊張してるだろうけど、それはみんな一緒だしこれは一人でやるんじゃない。



みんなでやるんだから、失敗したって他のみんながフォローして助けてくれるから大丈夫。



だから今日は精一杯今までの練習の成果を出し切ろう!」



「俺たちならいつも通りやればできるし、こんなにクオリティ高い劇は他にないから絶対ステージ部門の賞はいただきだぜ!



だからまずは今日の最初の公演成功させような!」



「「オー!」」



みんな掛け声とともに、わたしたちの「ラプンツェル」は始まった。