きみの声を聞かせて




「本当のお姫様みたいだね!



わたしが配役に選んだだけあるよ!残念ながらお相手の王子様は白馬の王子様じゃなくて



まさかの大泥棒だけどね…!」



わたしたちは思わず顔を合わせて笑ってしまった。



それから衣装の裾に注意しながら教室に向かって、わたしも真奈美ちゃんもそれぞれ準備を始めた。



わたしは最後の台本読み、真奈美ちゃんは道具や衣装のチェックをしている。



「おはようって……夏帆すごく可愛い!!



本物のラプンツェルみたーい!」



麻美は教室に入ってきていきなり抱きついて来た。



麻美が来てからはぞろぞろみんな登校してきてわたしの衣装姿を見て



一緒に写真撮ろうって言ってくれたり、似合ってるって褒めてくれたりしてくれて



なんだか今更だけど、ラプンツェル役もらえて良かったと思ってしまった。