きみの声を聞かせて





それから瞬く間に文化祭までの日が過ぎて行った。



気付けばもう、前日のリハーサルも最終調整も終わった。



明日ここでこの体育館でわたしがラプンツェルをやるんだと思ったらすごく変な感じがする。



「夏帆ちゃーん!いよいよ明日が本番だね!



何か気になることとかある?」



と聞いてくれたのは文化祭実行委員の真奈美ちゃん。



この文化祭が終わったら、来月は一年生大会。



本格的に切り換えて、バスケに集中しなくちゃいけない。



わたしは台本の最後のページを開いて



((ラストシーンのことなんだけど…………………………したいんだ))



わたしの書いた文字を見て、かなりびっくりしていて「その方が物語には忠実だけど、本当にそれでいいの?」と言う。



わたしはコクンと大きく頷いて



((来月、わたしの本当のデビュー戦があるから、そのためでもあるからいいの))



と記した。