きみの声を聞かせて




そして、キョロキョロ周りを見回してどこに隠そうか、入りそうなところを見つける。



「カット!そのシーンはOKだね!」



その声を聞いた瞬間、渚くんは目を開けて起き上がる。



「夏帆ちゃんの目真剣だから本当に叩かれるかと思ったー!



横で効果音も聞こえてきたし、俺まじで死ぬかもーって」



「そんな大げさな!それに夏帆にフライパンで叩かれたってそんな痛くないって!」



ねっ?って同意を求めてくる麻美にわたしは思わず首を傾げる。



だ、誰が叩いてもあんな堅いフライパンだったら痛いだし、たんこぶとかできるんじゃ……。



「じゃあ、次のシーンは主役いないところのシーンやるよ!



主役の2人は衣装の試着してきて!」



「はーい!」


渚の返事の後にわたしもコクンと頷いた。