「あの…」 その時。 蓮がスポーツバッグを持ち、玄関に来た。 「おや、蓮が準備できたみたいだねぇ。夏帆ちゃん、がんばってねぇ」 そういうと奥の部屋へと行ってしまった。 「…おい、行くぞ」 「あ…うん!」 どこへ行くのかはわからないけど、蓮の後について行った。 変なの… この街でバスケの練習できる場所は2ヶ所あるかないかくらい。 この街の事は、あたしの方が知っているはずなのに。 今は頭がボーッとする。