「過去に…何かあったの?」

「………1年前、大切な彼と付き合ってた。結婚も考えてた仲だったわ。けど、私つい浮気したの。理由は単純よ。嫉妬させたかったの。浮気がバレて、彼はひどく怒ったわ。理由を話そうとした矢先……彼が自殺した」

「え?」

「突然だったわ。平気そうな顔して笑ってたくせに遺書には辛くて苦しんだ日々が書き綴られてた。今でも後悔してるわ」

その話を聞いて、俺は何もいえなかった。

「手遅れになってからじゃ遅いの。道を……間違えないで。彼女を大切にしなさい。私は手を切るわ。ま、いつでも相談にのるから」

そういって部屋を出て行ってしまった。

「……どーすりゃいいんだよっ……!!」

大切だったから我慢した。

そしたら…浮気してしまった。

それはどうしようもない事実。

どんなに後悔しても…変わらない。

「にぃ……戻ってきてくれっ………!!」

寒い。

にぃの居ないこの家は。

にぃの笑顔が見れないことが。

にぃと一緒にいれないことが。

にぃ……ごめん。

今までたくさん苦しんだよな。

辛かったよな。

わかってやれなくて……ごめん。

ちゃんと謝んなくて……ごめんな。

「にぃ……愛してる…」