・・静かだ。

あれからどのくらい経ったろう?
そういえば、橋本エリアマネージャーの時のような圏に入った感じがしない。
さすがにエンジンが止まると車内が暑いので窓を開けた。
玄関には聖水があるし、奴らがくれば気配ですぐに分かるだろう。

午前2時。
「かー!眠い!!」
独り言を言う。
ハッシュが頑張っているのに寝るわけにはいかない・・。
もしも自分がその立場だったら、相当嫌だろうから。

しかし、あまりにも眠いので膝を叩いてタップした。
パパパン!パパン!パパパン!パパパン!
職業柄、手が勝手に動いちゃうドラマーみ
たいに情熱的にタップした。
パパパン。
ぱぱぱ・・。
ぱ。

「ぐぁー!!眠い!眠い!眠い!!」
慌てて頬を叩き、頭を降った!
ひー!タップしながら寝ちゃったよ!!

「もー!本当、眠いです!せまりくる眠気で、瞼が重い!!」
今度は、自分の眠さを客観的に実況する事で眠気を紛らわした。