姫恋華〜ひめれんげ〜【改稿版】

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 かあさま……。

 おしずさん……。

 風間さん……。

 あっちもこっちも問題ばかり。

 かあさまの病を治すことも。

 おしずさんを見付けることも。

 風間さんを引き留めることも。

 わたし頑張ると言ったところで、結局一人ではどうにもならないことだ。

 そんなこと分かっている。

 分かっているけれど、じっとしていることも出来ない。

 もし何か一つでもなし遂げることが出来れば、わたしはわたしの居場所を見付けられるんじゃないか。

 そんな何の根拠もない期待が、今のわたしの原動力なのだから。

 そんな頼りないものでもなければ、わたしはたちまち自分自身のどうしようもなさに絶望し、この世で生きる意味を見失ってしまうだろう。

 わたしは、わたしという人間の生きる意味がほしい。

 人の為になることを果たして、生きていてもいいのだというお墨付きが欲しいのだ。

 だから頑張るしかないんだ。

 大好きな人たちに、わたしを認めてもらうために……。

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