「悪い千花、もう一つの誕生日プレゼント先になりそうだ」

「そ、そっか」

だよね、やっぱり言いたくないよね。

私が瞬介君から目線を落とした時。

「だから、これで勘弁してくれ」

「え?」

私が顔を上げた時、直近くに瞬介君の顔があって、唇に柔らかいものがあたっていた。

(瞬介君!!)

状況を理解し私は、顔が真っ赤になる。

「これで、勘弁してくれ」

瞬介君は、先に中へと入っていくけど、私はしばらくここに居たほうが良いかもしれない。

「ここ、こんな赤い顔で戻れないよー!!」

さっきのって!やっぱりキスだよね。