「いいねそれ!僕はこれにしよ」

秋人は、水色のシュシュを手にとった。

「よし、あいつらとはかぶらないな」

くまのコーナーを端から見てみるけど、何がいいのか正直迷う。

「あっ!」

その時目に付いたのは、ペアルックのくまのネックレスだった。

片方が白でもう片方は黒という、キスをしている姿だった。

「キス……」

あの日の出来事が頭を横切り、顔が赤くなる。

「あー!くそ、またかよ」

最近の俺は、可笑しいと思っている。千花を見ると顔が赤くなる。

「好き…」

既にその悩みは解決していたけど。

「俺は、あいつが好き」

互いの体が入れ替わった三日間で、俺はあいつの事を好きになっていた、気づかないうちに。

「おーい!瞬介は何にしたんだ?」

後ろから紅城が覗こうとしてので、足で紅城の膝を蹴る。

「いってー!」