「そうなんだ」

カレーライスを口に運び考える。

(もしかして、あの時一瞬だけ入れ替わったのは、鏡が割れたから?)

「千花ちゃーん!」

「秋人君?」

秋人君が、慌ててこちらへと来る。

「どうしたの?秋人君」

「それがさ、瞬介が変なんだよ」

「変ですか?」

秋人君が言うには、いつも大好きなメロンパンを食べているのだが、今日は一口も食べていないという。

「気分でも悪いんだろ?」

「お腹が痛いとか?」

「そんなんじゃないってば!何だかボーッとしているというか」

「「「ボーッと?!」」」

瞬介君がボーッとしてるだなんて、確かに少し変かも。