「そんなの、嫌だよ……」

瞬介君が、私を悲しませるような事はしないって分かっているけど、そう思い込もうとしても出来ない。

私は、こんなにも彼のことを好きになっていんだ。

朝はいつも通りに朝食をとり、制服に着替えて家を出た。

家を出た時、目の前に人がいるのに気づいた。

「よっす」

そこに居たのは、制服姿の瞬介君だった。

「瞬介君!どうしてここに?……」

やばい!声が小さくなっちゃった。

「いや、何か心配したっていうか」

「え!?」

「ちゃんと戻れてるかって、思ってさ来たんだよ。ただそれだけだ」

朝日の光に照らされて、顔をちょっと赤くして言う瞬介君の姿に胸が高鳴る。

「ありがとう、わざわざ見に来てくれたんだね」

「礼なんて別に……、それにさっき急に電話切って悪かったよ」

「え!」

あの瞬介君が、謝った!