「「新作グミ、フルーツグミュン」」

場面は変わり、夕日の海辺。

私は、瞬介君の顎に手を当て軽く上げる。

「千花、俺がお前に食べさせてやるよ」

「え!?」

「口をあけて」

「うん……」

口の中に入る一つのグミ。

「お、美味しい」

「なら、もっと美味しくさせてやるよ」

「え!」

「俺の口づけで」

夕日の中、二人の影が重なった。

「「フルーツグミュン、貴方に恋をおすそわけ」」

そして、見終わり私達は固まっていた。