三日で始まる恋

お姉ちゃんは、背を向けて家の中へと入って行った。

「はぁ…危なかった」

「本当だよ」

朝から危ない事が起こったけど、今日一日無事に終わらせられるか分からないよ。

「…さっきは、悪かったな」

「え?何が」

小声で話す。

「あれだよ、お前を彼氏扱いしたこと」

「それはしょうがないよ、あの状況じゃ私もそう言ってたかもしれないし」

正直に言うと、ちょっと嬉しかったし。

「でも、お前の場合は彼氏じゃなく彼女扱いだよな」

「そうだね」

いつか、瞬介君の隣を歩きたい。私は、いつの間にかそう感じていた。

(ねぇ…瞬介君は、どんな気持ちですか?)