三日で始まる恋

学校内一のクールアイドルだけど、本当はクールなんかじゃなくて、子供みたいに怒ったり笑ったりする。

「ね、ねぇ、瞬介君の夢は?」

「は?俺の夢」

「う、うん。だって私が言ったから次は瞬介君の番」

「まじかよ…」

凄く言いたくなさそうだけど、彼は絶対話してくれる。

「俺の夢は、お前のなんかより凄く小さいよ」

「小さいか大きいか何て関係ないよ、気持ちが大切」

「ふっ!それがそうかもな」

瞬介君の軽く笑った表情は、子供っぽくて可愛かった。

「俺の夢は、………教師になる事」

「教師に?」

「…あぁ、俺の親父が教師でさ。小さい頃から親父に憧れて教師になりたかったんだよ」

瞬介君は、髪をかきながら話してくれた。