瞬介君即答すぎるよ!私だってそこまでストレートに「いやだ」なんて言わないよ。

「そうか…、でも俺は諦める気ないからな。絶対に振り向かせてやるからな」

(うぜー)

どうしよう、瞬介君絶対うざく思ってる。ここは、私が何とかした方がいいのかな?

私は、紅城君の腕を掴んで言った。

「紅城、そこまでしとけよ、千花だって嫌がってるだろ?」

「し、瞬介…。お前どうしたんだ?」

「…別に、何でもないけど俺と千花は今大切な話ししてんだ、だからもう行ってくれないか?」

軽く、紅城の腕を持つ手に力を入れる。

すると、紅城君は何かを勘違いしたのか、一歩下がってこう言った。

「まさか…、瞬介お前は千花ちゃんの事が好きなのか?!!!」

「「…はぁ?!」」

いや、千花ちゃんって…。

「いや、違いますよ。ちょっと近所の男について相談していて」

「瞬介!そうなんだな!!いくら学校一のクールアイドルでも、俺はお前に負ける気しないからな!!」

紅城君!瞬介君の話し聞いてよ(泣)。

「今のところは、引いておいてやるけど、覚悟しとけよ瞬介!!」

紅城は、そう言うと学校に向かって走っていった。