「てことは、俺達は魂を抜かれた訳じゃなく、魂を入れ替えられたってわけか」

「そういうこと。多分元の体に戻るには、あの鏡を調べてみる必要があるみたい」

「何か、お前の推理力凄くね?たった一日しか経っていないのに、ここまで考えられるなんて」

もしかして、今瞬介君って私の事褒めてる?!

「馬鹿だと思ってたのに、凄いな」

いや…違うよ…。この人褒めてんじゃなくて、逆に私の事貶してるっていうか、馬鹿にしてるっていうか!!!

(ぜーたいいつか、見返してやる!!)

「悪かったわね、馬鹿で…」

小さくそう呟く。

「あれ?瞬介じゃん」

「え?」

後から名前を呼ばれた私は振り返る。

「お前ってこんなに早く学校に来るような奴だっけ?」

私を呼んだのは、昨日の朝急いでる時勢い良くぶつかってしまった、暮矢木紅城君だった。