(誰だ?)

目を凝らして見てみると、メイド服を来た女の人が来た。

(め、メイドーー!!!!)

驚いて思わず靴を落としかけた。

「お帰りなさいませ千花様」

メイドは、俺に向かって頭を軽く下げる。

(ち、千花様!!?)

ますますこいつが何者なのか分からなくなってきた。

「先程病院の方からお電話を頂きました。手の怪我は大丈夫ですか?」

「え?!は、はい。大丈夫だ…です」

何でさっきの病院が千花の家に連絡してんだよ。

「そうですか、それは良かったです。かばんをお持ちしますね」

「あっ、はい」

と素直にかばんを渡すと、何故か驚いた表情を向けられた。