「いいってそんなの。それより、美少女に抱き付かれるのは、何か良いものだな」

「ゆ、夢!!!」

「夢、変態発言辞めてください」

私は、直ぐに夢から離れる。

「離れなくても良いだろ?音葉だって千花に抱き付かれれば分かるって」

「夢と同じ変態になるのはごめんです」

「だから、変態変態って「きゃーーー!」」

すると今度は、沢山の女の子達の声が聞こえる。

「おっと、ここでご登場か」

「あっちもモテモテ」

「秋人君たちだね」

沢山の女の子達の群れをかき分けながら、その人達は姿を現した。

「皆!おっはよー!」

「今日も、女の子達がいっぱいで、俺は頑張れそうだ」

「………ほんとに馬鹿だなお前ら」

「何だよ瞬介!一番モテるからって」

「はぁ?」

秋人君は、頬を膨らませて瞬介君の顔を見る。

「そうだそうだ瞬介、お前は女の子に冷たすぎなんだぞ」

「お前には、関係のないことだ紅城、それに俺とお前たちを同じに─」