「早く行こ…」

階段を降り、鏡と向き合った状態になった時、フト誰かに呼ばれた。

「危ない!」

上から聞こえた。

「え?」

振り返った時、頭上の窓が突然割れ窓ガラスの破片が降って来た。

「きゃあああ!!」

その時、誰かが私の体を抱きしめて、その場から避けた。

少しの沈黙感がただ寄った。

目を覚ました私は、柔らかいものが唇にあるのが分かった。

私は、直ぐにそれが何なのか分かり、その人を突き飛ばした。

「痛って〜!」

「い、今のは何ですか!わざとですか!!」

「はぁ?一体何が?」

私は、目の前に居る人の姿を見て驚いた。