「千花、先に校門に行ってて」

「うん」

夢と音葉は、それぞれ用事があるため、私は先に、校門へと向かった。

私は、階段を降りていた所でフト足を止めた。

「鏡…」

階段の踊り場の壁には、二つの鏡が付けられていた。

「七不思議…」

私の高校には、七不思議があります。そのうちの一つが『鏡の間の呪い』

この二つの鏡の前でキスをした二人は、魂を抜かれて死ぬと言われています。

でも、皆はそれを信じないけれど、私は信じてる。

理由は簡単。それは、私が大の怖がりだから。