「う〜ん!やっぱり学食のチョコケーキは美味しい!!」

「そういえば、千花はチョコケーキ好きだもんな」

「と言うよりも、チョコの食べ物全部好きなんですよね」

二人の言うとおり、私は大のチョコ好き。

「だって、チョコ美味しいんだもん」

また一口と、チョコケーキをほおぼる。

「千花は良いなぁ〜。甘い物食べても太らないから」

「そ、そんな事ないよ!」

「それは分かりますね、これだけチョコ好きなんですもん。食べた物は全て何処に行っているのやら」

「お、音葉も〜!!」

私の慌てる姿を見て、二人は楽しそうに笑う。

すると、学食の入り口の向こうで、こちらに駆けてもの凄い早さで走ってくる人影が見えた。

「千花ちゃーん!!」

「秋人だ」

「そうみたいですね」

秋人君は、私の所へと来ると思いっきり私に抱きついた。

「千花ちゃん良かった、学校に来て!てっきり休みだと思ったにゃ〜」

「ご、ごめんね」

今更皆に寝坊したなんて言えない。