やめてと言いたいのに、だしたくもない甘い声がでてくる。

自分の声だと思わず、内心びっくりした。

こんな声出したくもないのに、出てしまう。

「…っん…はっ…」

とても苦しいのに、瞬はやめようとしない。

離れようにも、全然力が入らない。

精一杯の力を出しても、瞬には意味なかった。

所詮、男だ。

こんな力のない女が敵うはず、ない。

だけど、無意味な抵抗をしし続けた。

そして、何故かどんどん気持ちよくなってる自分がいた。

抵抗するのも忘れて、瞬のキスに溺れている自分がいた。

上手すぎる瞬に。

初めてのキスに。

好きな人からのキスに。

いつの間にか、瞬からのキスを受け入れている自分がいた。

離れてほしいのに。

キスをしないでほしいのに。

そう思っていたのに…。

「…っん、はぁっ…」

思わず、息が苦しくて何かに掴めたいと思い、目の前の瞬のシャツを掴んでしまった。

その行動に瞬もびっくり。

もちろん、私も。