私のはじめてを君に。




千暁がテニスから帰ったらここに来るかもしれないと思うと、落ち着かなくなって部屋を片付けた。










でも、その日千暁が来ることはなかった。




千暁から連絡のこない携帯を何度も眺め、ため息を漏らす。







翌朝、お昼前。



連絡のこない携帯を見て、決意を固めた。


私が行こう。


いつも通りを装ってパーカーとショーパン。


髪の毛をきれいに整えて、家を飛び出して隣の家のインターフォンに手を伸ばす。



「ふぅーー……」


深呼吸、深呼吸。


えっと、なんて言えばいいんだろ。


…………なんて、言えば……



えぇい!もういい!こうなったらぶっつけ本番!