私のはじめてを君に。



「わりぃ、遅くなった」


千暁が二人に声をかける。


「悠希が寝坊?」


いつもの柔らかい笑顔でひどいこと言う信一郎。


「私より千暁のほうが遅かったんだよ」


「悠希だって寝坊だろ」


「私が起こしてあげなきゃ千暁、今も寝てたよ、絶対」


「夫婦みたい」


「「はぁっ?」」


那子の呟きに、二人で噛みつく。


「千暁、また悠希と一緒に寝たの?」


やれやれと言った顔の信一郎。


「寝れないときに悠希のところ行く癖、まだなおってなかったんだ」


「しかもまた起きたら半裸だよ」


「悠希もお疲れさま」


「うるっせぇ」


散々な言われように、千暁は怒って先に歩いていく。