目的はチビの手料理を食べたいがために行くらしい。
で、俺も行く雰囲気になった。
翼早のせいで。
放課後のチャリ置場で、似合わないバイクが4台停まってる。
慧も洸も、こんな可愛い顔してるけどやることは俺らと一緒。
「想乃ー。誰の後ろ乗ってく〜?」
「あ、どうしようかな…」
「僕、想乃なら可愛いから大歓迎♪」
「駄犬コンビ黙れ。チビ、後ろ乗れ」
「えー!!駆琉ズルイ!てか、女の子乗せるの珍しい!」
ブーブー文句垂れる駄犬を無視して、チビを後ろに乗せた。
他の男に掴まるなんてダメ。
「ありがとう!駆琉!」
「ん。お前、チビで落ちそうだからちゃんと掴まっとけよ」
「ヒドイよ〜」
腹に回る細い腕が、今はすげー優越感。
マンションの狭い駐車スペースに、キツキツで並べたバイク。
苦情来なきゃいいけど。
「想乃んち、お邪魔しまーすっ♪」
「うわぁ〜!想乃の匂いするー!ベッドどこ!?」
「洸の変態!外出すよっ!」
「その前に、駆琉がキレっから」
ちょいちょい俺の名前出して、怪しく笑う翼早は性格わりぃ………。

