猛獣な俺様の溺愛




目覚めは最悪だった。


翼早の吸ってるタバコの匂いと、慧と洸のガキみたいな騒ぎ声。


「マジお前らうっせー……殺す…」

「あー!!やっと、カケルン起きた!寝過ぎだよ〜」

「ほんとだよ!もう!僕と想乃が、どれだけ待ったと思ってるの?」

「は?……チビ?」

「おはよう、駆琉」


洸の言葉にガバッとソファーから起き上がると、ふわっと微笑むチビが立ってた。


なんで、この教室にいる…?


寝起きの頭で、整理つかねぇ………。


「駆琉に忘れ物届けに来たの。はい!」

「あぁ……捨てても良かったのに」

「嫌よ!あたしが近所に勘違いされるもん!」


チビの家に忘れて来たタバコ。


わざわざ、届けてくれた。


優しいとこあんじゃん。



「カケルン!!聞いて♪」

「僕も僕も〜♪」

「お前らうざい…。殴り殺すぞ、駄犬2匹」

「あのね〜!今日ね、俺と洸と翼早ちんで想乃んち行くの!だから、カケルンも行こうよっ」

「……いや、俺は…」

「おい、想乃!駆琉も行くってよ」


一言も言ってねぇよ、翼早!


ニヤッと怪しく笑ってタバコを吹かす。


ハメられた。