猛獣な俺様の溺愛




カバンを抱えて、あたしはもう一度その人に頭を下げた。


「す、すいませんでしたっ!」

「分かったから早く出てけ。これから、疲れるってのに変な労力使いたくねぇ」

「は、はい……ですよね…」


あたしは屋上から出て行く間際に見てしまった。


その人は、慣れた手付きでタバコを吸い始めた。


高校生でタバコ!?


あ、有り得ない………。



屋上の階段を一気に駆け下りると、またあたしは見てはダメなモノを見ちゃった気がする……。


黒髪の男の子が、殴られて顔の腫れた男の子の髪を引っ張って歩いてる姿。


こ、ここ怖過ぎ!!


「ん?…お前、屋上から来た?」

「そ、そうですけど…」

「ふーん。女とヤった後か。じゃあ、アイツ機嫌良いな」

「あのっ…」

「気にすんな。コッチの話。…おら、行くぞ。歩けや」


歩けって、多分その人もう意識飛んでるよ!?


どうやら、あたしはとんでもないヤンキー校に入学しちゃったみたい。


あたしの居場所はどこですか?