【駆琉side】
卒業まであと1週間。
3年の俺らはもう卒業式まで学校に行く用事はなくて。
マジでそろそろトップ交代の事考えなきゃなー……。
考える暇なくて、ズルズル引っ張ってしまった。
想乃の家のソファーを占領してボーっと考えてると、浮かない顔のチビがソファーの下にちょこっと座った。
「どしたの?」
「あのー…駆琉に相談なんだけど…。卒業後は何するの?」
「親父の会社就職して…普通に働くつもりだけど」
「そっか……決まってるよね…」
もしかして、このチビ………
いや、まさかな?
「卒業後決まってねぇとか言うなよ」
「ご、ごめんなさい!決まってません!」
「う、嘘だろ…?」
「本当」
ニコッと首を傾げて笑って見せる。
「………このアホ!」
「ぎゃっ!痛いっ!」
デコピンすると、涙目で額を押さえて俺を上目遣い。
可愛い顔したって無駄だからな。

