中に入ると小さく横たわっている人影。
嫌な予感がする………。
うるさく音を立てる心臓を落ち着かせるようにゆっくり近付き、そっと抱き上げた。
「嘘だろ……なんで、こんな……」
一瞬にして頭を思いっきり殴られた様な衝撃が走った。
それと同時に込み上げてくる怒り。
頭から血を流してぐったりしてる想乃。
想乃に……女相手に何してんだよ…。
「あ…やっと主役来た」
「……お前誰だ?」
「浜崎裕太。大嫌いなんだよね〜……大河駆琉、アンタみたいなヤツ」
「だからって想乃に手出したのかよ」
「嫌だな〜。そんな言い方しないでよ。俺の仲間がちょっと殴っただけ」
残酷な現実を人当たりの良い笑顔で簡単に話す。
尚更イラつくな……
このヤロー………。
待てよ?
この挑発するような口調、声……
どこかで聞いたことがある。
「お前……もしかして…」
「あっ!やっと気付いてくれた?」
「俺1人じゃ気ぃ済まなかったってか」
「だって、ケガって治っちゃうもん♪」
1人で歩いてた俺を襲った犯人は、コイツらだったのか……。

