東倉庫に行くとすでに重たい鉄の扉が開いていた。
もしかして、咏斗が1人で…?
「駆琉…行くぞ」
「おう…」
翼早と二人で乗り込めば、血の匂いが鼻を掠めた。
この匂いだけは何回ケンカしても好きになれねぇ……。
「咏斗!どこにいる!」
「駆琉さん!…っ、やっと来てくれた!」
「お前すげーな……。この人数1人で相手してたのか?」
「まさか!慧さんと洸さんも駆け付けてくれたので」
にしてもざっと40人。
さすが、全中学のトップやってただけある。
でも……こんなとこにほんとに想乃いんのか?
「咏斗…」
「想乃さんですよね?俺の当てがハズレたのかな……」
「ふざけんじゃねぇぞ」
「す、すいません!でも浜崎裕太もいる気配なくて…絶対ここなんだけどな…」
「信じるからな?」
「はい。ザコは俺らに任せて下さい。駆琉さんは想乃さんを」
咏斗の言う通りにして想乃を探した。
倉庫の奥へ奥へと、人気のない薄暗い道をひたすら進む。
想乃………大丈夫だよな?

