【駆琉side】
いきなり用事があるから1人で帰りたい、なんて言い出したチビ。
一回突き放せばすぐに泣き付いて来るよな?
いつもの考えでいた俺が甘かった。
泣き付いて来るどころか、全く想乃と連絡がつかねぇ。
変だな………。
「どーすっかな……」
「用事って言うぐらいなら家にもいないはずだろ?駆琉心当たりは?」
「ねぇな。…探して来るわ」
放課後の溜まり場で1人で立ち上がった。
ガシッと勢いよく掴まれた手。
振り返れば真剣な顔した咏斗がいて。
「駆琉さん。俺も連れてって下さい」
「咏斗は帰ってろ。俺1人で十分だ」
「嫌です。また前みたいになったら、どうするんですか」
「大丈夫だって……」
「なら言い方変えます。一度は好きになった人なので俺も助けたいんです」
そんな言い方されたらな……。
チラッと翼早を見ると、行かせてやれって目で見てくるし。
「…勝手にしろバカ」
「はい。勝手にさせてもらいます」
結局、いつものメンツで外に出た。

