明日の11時に屋上。
アイツと約束した。
授業中の午前だったら、ぜってー想乃にバレねぇじゃん。
想乃もトップの座も、そう簡単にはやらねぇけど。
「駆琉さん。ほんとに勝ったら想乃さんくれるんですか?」
「俺嘘つかねぇよ」
「じゃあ、文句ナシですね」
柔らかく笑うコイツが逆に怖い。
なんか……コイツかなりやる気がする。
もしかしてさ………
「お前が、この地域の中学全部の頭狩ったってヤツ?」
「えっと…まぁ…はい。一応、中学最強って言われてました」
「それも一人で、だろ」
「自分より弱いヤツとつるむ趣味ないんです、俺」
ただのちょっとチャラいヤツかと思ってたけど……
見る目変わった。
多分、俺本気出さないとコイツに潰されんな……。
また傷だらけになって想乃に心配かける。
でも、お前守るためだから許して?
「駆琉さん……俺、マジでいきますよ」
「こっちもそのつもり」
後輩だからって情け掛けねぇからな。

