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夏休み。
久しぶりに葵に呼び出されたと思ったらやっぱりこれだった。
「 ……里愛、別れてくれ 」
「 ……は? 」
別れ話。
夏休み、一度も会ってくれなくてメールとかもそっけないと思ったらやっと自分の気持ちに気付いたんだ。
でも……
「 いや 」
「 ……里愛 」
1年も付き合ってきてこんなにも好きになった人を……こんな簡単に手放したくない。
葵の気持ちを知ってても……
私はずるい人なんだ、葵。
「 好きな人がいるんだよ。またその人を振り向かせたいと思ってる 」
「 ……やだ 」
「 ……っ、ごめん。もう里愛とは付き合えないから……こんな気持ちで……それじゃ 」
ガタンッと葵はお金を置いて立ち上がった。
「 ……っ、葵! 」
「 ごめん 」
葵は最後にそれだけ言ってお店を出て行ってしまった。
もう、終わり?
こんなに簡単に?
「 ……っう…… 」
当たり前に涙は溢れる。
認めたくない。まだ、私は。
葵はほんとに今までで一番本気になれた人だから。



