「 ……さ、ここ保健室いこ 」
「 え? これくらい大丈夫だよ 」
岩永先輩は私を見て満足そうにすると大城先輩のことを心配した。
「 ダメだよ。腫れてるし冷やさないと 」
「 ……分かったよ…… 」
そんな二人のやりとりを見てるとすごく仲が良さそう。
付き合い、長いのかな……
そう思うと内心ホッとしてしまう。
そしたら大城先輩が葵をとることはないと自分の中で勝手に確信してるんだろう。
私はなんとなく隣にいる葵をチラッと見た。
その瞬間、ドクンッと心が重くなる。
……なんで、そんな悲しそうな顔をしてるの、葵。
「 よし!……じゃあ二人とも気をつけて! 」
岩永先輩がパッと私たちに手を振ると葵は悲しそうだった顔から一瞬に笑顔に戻った。
「 はい、ありがとうございました 」
そんな、葵を見てるのが辛かった。
私は気持ちが重くなって下をうつむいた。
岩永先輩たちがその場を去ってしばらく沈黙が続いた。
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