必死に振り切ろうとするけれど、女の私が、しかも部下の立場である私が上司に逆らえるはずもない。 結局、有無を言わせない態度で、部長は私の隣を歩いている。 「あの、部長‥‥そういえばなんですけど‥‥。」 「ん?なんだ?」 「‥‥あのキーホルダーって部長の趣味ですか?」 ピクリ。 部長のまゆが上がる、そしてその場に立ち止まってしまった。 (あれ?聞いちゃダメだったのかな??) なんとなく気になった。 昨日部長が私の部屋に忘れていったキーホルダー。