「キミには関係ないよ。村上くん」 「~っ」 日向くんは今にも松井くんを殴ってしまいそうだ。 気持ちはわかるけど、ここは落ち着いて。 「ちょっと松井くん……そういう事は、あまり大声で」 しゃべってる途中で、スッと唇に彼の人差し指が触れた。 「彼方って、呼んでくれるんでしょ?苗字呼びはもうダメ」 「っ……」 これからも、呼び捨てしないとダメなの? てっきり、昨日の1回きりでいいのかと……。