「やっとあやちゃんに触れる~」 あっという間に、いつものほんわかした智也さんに戻ってた。 私だって本当は今日、智也さんの所に行きたかったですよ。 なのに松井くんが強引に……。 「もう僕、あやちゃんがいないと生きていけない~」 「大袈裟な……」 あぁ、痛い視線を感じる。 お兄ちゃんが、台所から鋭い視線で智也さんを見てた。 当の本人は気づいてないけど。 「あーやちゃん」 「はい?」 ふいに名前を呼ばれ、智也さんの方を見たら……。 ―チュッ 「っ……」 不意打ちキス。