「負担かけちゃダメだよ!!俺の許可なく作った子供なんだから、きちんと」 長いお説教が始まりそうだったので、スルーしてリビングに行こうとした。 「あ、そうだ。お客さんが来てるよ」 その言葉に、私は動きを止めた。 「どうしても来るって言って、聞かなかったから」 「……もしかして」 そのお客さんって……。 ―ガチャ リビングのドアを開けたら。 「あ…いらっしゃい。智也さん」 ソファーにちょこん、と可愛らしく座る智也さんが目に入った。