結局、家まで送ってもらった。




「へー。ここがあやの家か。俺の家とそんな離れてないじゃん」

「そうだね」

「じゃあ、いつでも会えるな」



その発言は、スルーした方がいいのかな?





「それじゃあ…送ってくれて、ありがとね」



家の中に入ろうとしたら、何故か腕を掴まれた。






「忘れ物だよ。はい、コレ。ムース、お土産にどうぞ」


爽やかに笑いながら、薄ピンク色の紙袋を差し出してきた。






「ありがとう」

「ううん。また、遊びに来て」




私の頭を2、3回撫でて彼は帰っていった。