Sだ……。


この人は何気にSだ、と確信した。





「ほっ、本当に…無理だからっ……!!」



精一杯、拒否したにも関わらず彼はなかなか折れてくれない。






妊娠中で、体に負担をかけたくなくて、結局……。







「っ…か…彼方っ……」




彼に負けた。



私が名前を呼んだら、満足気に笑って離れてくれた。